弥栄-いやさかの会

微生物は地球と生命体の命の源-弥栄の会

微生物は地球と生命体の命の源

苔

微生物(有用微生物)の中にも、女性性のものと男性性のものが居ます。
女性性と言えるのは増殖に酸素を必要とする好気性菌のことで、男性性と言えるのは酸素を必要としない嫌気性菌です。
土中では、好気性菌は地表近くに住み、嫌気性菌は深い所に住んでいます。

微生物と発酵現象とは深く関わっており、発酵とは微生物の持つ酵素の働きによって、原料がもともと持っていた成分が分解・合成され、人間にとって有用な新たな成分に変化する作用をいいます。
酵素は、私たちの体内で行われる化学反応(消化など)を助ける働きのある物質であり、私たちの体から酵素が無くなったら生命を維持していくことはできません。

また微生物には原子転換を行うという凄い働きがあって、私たちがもし栄養バランス的に偏った食事をしたとしても、体内に有用微生物が豊富に存在していれば、それらが不足している栄養素を作り出してくれるといわれています。
獣肉しか食べないイヌイットの人たちや、トウモロコシと芋しか食べない民族が何世代も生存してこれたのは、この原子転換作用によるものと考えられます。
最近では、放射性物質を微生物が原子転換し、無害化してしまうという説が話題になっています。
私たち人間の体内で微生物との共生世界が形成されています。体内微生物たちは、私たちが食べた有機物をエサとして生き続けます。

大地に関しても、人体と同じようなことが言えます。微生物が豊富に生息している土は生きた土、微生物のいない土は死んだ土です。
生きた土は適度な熱を発生していて柔らかく、耕さなくても、また肥料(=植物の栄養剤)を施さなくても作物が丈夫に育ちます。これがいわゆる自然農法です。
植物は根から土中の養分を吸収して育ちますが、根のほうも有機物を分泌しています。土中の微生物は、動物や植物の残骸の有機物を分解して養分として植物の根に供給しているのと同時に、植物の根から分泌されている栄養を求めて根に集まっていきます。つまり、微生物と植物が互いに食料を与え合っているという、共生世界が土中で作られているのです。

生ゴミを食べてくれて農業資材になる非常にエコな素材として、EM菌が話題になりました。
しかし、EMのほとんどは好気性菌です。したがって、EMは葉菜類などには有効ですが、地中に根を深く張る樹木類を活性するためには嫌気性菌が必要です。
「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんのリンゴ園は、嫌気性菌がかなり元気に生きているものと思われます。
EMの元祖がトーマス菌です。トーマス菌は生ゴミの処理には通常利用しませんが、その代わりに厳格なマニュアルの元に培養されているので品質が安定しており、好気性菌と嫌気性菌をバランスよく含んでいます。

生ゴミを処理したり悪臭を消したりと、人目に付く所で活躍している目立ちたがり屋が、男性性の好気性菌。
目に見えないところで、下からしっかりと支えて土の健康を維持し生命を育んでいるのが、女性性の嫌気性菌。

(やしろたかひろ)

≪微生物関連製品≫
トーマス菌有機肥料
トーマス菌は好気性菌・嫌気性菌、60種余りの微生物群からなり、ある種の菌体に偏っていません。鉱石に付着して生育した、特に生命力のある菌も含有している理想的な農業資材です。

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